どうして血圧は上昇するの?(血圧上昇の要因)
血圧とは血液が血管壁に与える圧力の事ですが、血圧は主に心拍出量(心臓が1分間に送り出す血液量)と、末梢血管の抵抗によって決まります。心臓が拍出量を増やそうとすると強い力で血液を押し出すため、血管にも強い圧力がかかります。また血管の流れがよくない場合も、心臓は血液をスムーズに流そうと強い力で押し出すため、血圧を上昇させてしまう事になります。
血管の流れが悪くなる原因として血管の弾力性と内腔の広さが関係しています。血管が動脈硬化で弾力をなくしたり、脂肪分が内壁に付着し内腔が狭くなると心臓に負担がかかるため、結果として血圧を上げる結果となります。また血液がドロドロして粘度が上がったり、循環する血液量が増える事も血圧を上げる原因のひとつとなります。
血圧はいつも変動している
血圧はいつも一定ではなく、色々な条件で変動しています。一般的に日中に行動している時は血圧が高くなりがちで、急いで走ったりするとそれに応じて血液をたくさん運ぶために血圧は上昇します。逆に睡眠中は運動量が少ないので血液の流れも穏やかになり、血圧も昼間に比べて低くなります。高血圧の人は1日の血圧の変動が大きくなる傾向があります。
また、健康状態や精神状態によっても血圧は大きく変動するほか、男女とも年齢とともに上昇していく傾向にあります。これは主に加齢とともに血管の弾力が失われ、硬くなってくるために起こります。血管の硬化は20歳代で起こり始めていると考えられており、この事からも日頃から血圧や血管の健康状態に気をつけなければならない事がわかります。 |
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