高血圧の症状・原因・治療・食事をしっかりサポート!血圧を正しく知って、高血圧症を予防・治療しましょう!
血圧が高い人必見!血圧を下げるための高血圧治療ガイド
病院で血圧が上がりやすい?

 病院では血圧が高めに出る(白衣高血圧)

 病院に外来で訪れた場合、病院で測定した血圧を基に治療方針が考えられ、薬が処方されます。従って病院で測定する血圧が患者さんの日常の血圧を表していないと意味がありません。しかし中には、病院で血圧を測定してみると家で測った血圧よりも最高血圧で40mmHg以上、最低血圧で20mmHg以上高くなる人が20〜30%ほどいるという事が昔から知られています。このように病院だけで高血圧になる事を「白衣高血圧」と呼んでいます。

 これは白衣を着た医師や看護師を前にして緊張し、血管が収縮する事で血圧が一時的に上がるためだと考えられています。白衣高血圧だからといって特別な治療が必要な事はありませんが、白衣高血圧の10%ほどの人が持続性の高血圧になっているという調査結果があり、白衣高血圧になる人は持続性高血圧への前段階である可能性があります。白衣高血圧の経験のある方は日頃から血圧管理に気を配るようにするとよいでしょう。


 血圧を調節している神経

 私たちの体は、運動などで全身が血液をたくさん必要とする時には自動的に心拍数が上がって心拍出量を増やし、睡眠時などのように血液量が少なくてもいい時には心拍数が下がるようになっています。このような心臓の変化は交感神経などの神経によって管理されています。

 神経は血管の収縮や拡張も管理しており、交感神経が緊張すると心拍出量が増加し末梢血管は縮小する事で血圧を上げます。逆に交感神経が弛緩すると逆の事が起こり、血圧は下がるようになります。このように交感神経は血圧の調整に深く関わっているのです。

 この交感神経をコントロールしているのが脳の視床下部や延髄ですが、中でも中心的な役割を果たしているのが延髄にある血管運動中枢です。この血管運動中枢には血管からも血圧の情報が伝えられており、それに応じて血圧を上げたり下げたりする指令を心臓や血管に出しているのです。










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