尿検査
○ 尿タンパク
尿の中にタンパクが出ているかどうかを調べます。高血圧が進んで腎臓に障害が起こると尿の中にタンパクが出るので、尿中のタンパクを調べる事は腎機能障害を知る重要な手がかりになります。ただし尿タンパクは風邪をひいたり運動しすぎた状態でも出る事があるので1回だけの検査では判定する事ができず、継続してタンパクが出るかどうかが問題になります。
○ 潜血反応
尿の中に出血があるかどうかを調べます。これも尿タンパク同様、腎機能障害を発見する手がかりの1つになります。特に嚢胞腎という病気を初期に発見する上で重要になります。嚢胞腎とは腎臓に嚢胞と呼ばれる液体を含んだ袋がたくさんできる病気で、初期には血圧上昇と血尿が主な症状として現れます。
○ 尿沈渣
尿を試験管にとって遠心分離機にかけ、下に沈んだものを顕微鏡で調べる検査です。尿中に白血球や細菌がいないかどうかを調べます。細菌は採尿の時に混じる事もあるので、多少混じっていてもすぐに異常とは限りません。この検査は慢性の腎盂腎炎を発見する手がかりになります。
○ 尿糖
尿の中に糖分が出ているかどうかを調べます。糖尿病は高血圧と非常に関連の深い病気で、血圧が高い人ほど糖尿病になりやすい傾向があります。副腎皮質ホルモンの過剰で起こる病気でも高血圧と尿糖が出る事があるので、これらの病気を発見する手がかりとなります。 |
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