眼底検査
眼底検査とは眼底(網膜)の血管の状態を見る検査です。眼底は体の中で唯一血管の状態が見える場所で、高血圧になると血管が収縮したり出血するなどの異常が現れやすくなります。そのため、眼底の血管を見る事で全身の血管の状態を推察する事ができます。
眼底にある網膜は光を感じたり物質を感知する組織ですが、高血圧によりこの部位への血流が極度に減少すると、組織が破壊されて網膜剥離の状態になります。この状態を放っておくと失明の恐れもあり、早急な治療が必要になります。高血圧の人で物が見えにくくなったり見える範囲が狭くなったと感じる場合は、医師に相談するようにしましょう。
ホルモンなどの検査
血液や尿の中に含まれるホルモンの量を調べる事で、二次性高血圧のさまざまな原因の手がかりを調べる事ができます。例えば内分泌性高血圧の原発性アルドステロン症では、副腎皮質にできた腫瘍からアルドステロンが過剰に分泌されるために、血中のアルドステロン量が増加します。またクッシング症候群ではコルチゾールが、褐色細胞腫ではカテコールアミンがそれぞれ増加します。これらを調べる事で、病気の原因を調べる事ができます。 |
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