心電図検査
検査心電図検査は心臓が動く時に生じる微弱な電気を体表面から感知し記録する検査です。この検査では心臓の収縮の規則性、心筋の虚血の程度や障害の程度を推測する事ができます。記録は波形で表示され、心臓の障害が進むと波形の形が変わったり、リズムが変わったりします。このような場合には、さらに精密な検査が必要になってきます。
胸部レントゲン検査
高血圧になると心臓に負担がかかるため心臓が肥大するようになります。胸部レントゲン検査では心臓の肥大や心不全が起こっていないかを調べます。胸郭の横幅に対して心臓の横幅の比を心胸(郭)比といいますが、これが50%以下であれば正常と診断されます。また心臓以外の情報として、動脈硬化が進んで血管にカルシウムが付着し石灰化した部分がレントゲンで確認できる事もあります。レントゲン検査は影を見ているだけなので、細かく機能を知るためには心電図検査や超音波検査などを行う必要があります。
心臓超音波検査
超音波検査とは、心臓に向けて超音波を発信し心臓の各部位からの反射の速度のずれを画像にしたもので、リアルタイムに心臓の動きや大きさ、心筋の厚さなどが測定できます。痛みもなく簡単に行えるため、患者への負担もありません。心臓全体の動きを見る事で、心臓の収縮の程度や血液の流れの観察をする事も可能です。
冠動脈造影検査
心臓には休み動く心筋に酸素と栄養を送る冠動脈があります。冠動脈は心臓の激しい収縮と拡張に耐えながら血液を運んでいるので、他の血管に比べて負担が大きく、動脈硬化になりやすい血管でもあります。そのため動脈硬化が進んで冠動脈が狭窄すると、狭心症や心筋梗塞などといった命にかかわる病気を引き起こします。胸の痛みや心電図などで冠動脈の狭窄が疑われる場合は、冠動脈の狭窄状態を調べる必要があります。方法としては、大腿の付け根の大腿動脈からカテーテルを入れて心臓まで移動し、そこで血管造影剤を冠動脈に入れて冠動脈を造影します。造影された血管からどの程度の狭窄かを計算し、75%以上の狭窄がある場合には治療が行われます。 |
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