適度な運動が血圧を下げる
高血圧になったら運動をしないほうがよいのでは?と思っている人がいますが、それは間違いです。重症高血圧など一部に運動を控えたほうがよい場合もありますが、一般的に中等症以下の高血圧では適度な運動が血圧を下げる事がわかっています。アメリカでも運動療法が高血圧の治療法として正式に採用されており、WHO(世界保健機関)からは運動療法の指針が発表されています。
実際、重症高血圧になる前であれば薬を使わずに食事療法と運動療法だけで血圧が下げられる事が実証されています。ではなぜ運動をすると血圧が下がるのでしょうか?運動をして体を動かすと筋肉の新陳代謝が活発になるとともに、心臓や肺の働きも活発になります。このような状態を繰り返し行う事で、体に以下のような変化が現れ血圧が下がるようになります。
○ 血液中に血圧を下げる物質が増加する
○ 血液中に血圧を上げる物質が減少する
○ 筋肉が鍛えられる事で血圧や脈拍が上がりにくくなる
○ 血中がよくなる事でコレステロールや中性脂肪が減少する
○ 糖代謝がよくなる事で血液ドロドロが解消される
○ 脂肪を燃焼する事で肥満の予防・解消になる
○ 体を動かす事で血圧を上げるストレスの解消になる
このような体内の変化は、血圧を下げるだけではなく糖尿病や高脂血症などの生活習慣病の予防にも効果があるので、積極的に行うようにしましょう。 |
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