運動療法をやってはいけない人
運動療法は高血圧治療に有効ですが、すべての高血圧に有効なわけではありません。病状によっては悪化させてしまう事もあるので、自己判断で行わない事が大切です。運動療法の対象となるのは軽症及び中等症(最高血圧180mmHg未満、最低血圧110mmHg未満)が条件になります。これよりも血圧が高い重症高血圧の人は運動するとかえって病状を悪化させる恐れがあるので、薬物療法を中心に行ったほうがよいでしょう。
また、心臓に心肥大が認められてむくみがある場合には、運動によって心不全を起こす危険性があるので運動は控えます。冠動脈不全のある人も狭心症や心筋梗塞を起こしやすいので運動は控えます。
以前に脳卒中を起こした事のある人や、重症の不整脈のある人も運動療法を控えるようにしましょう。すでに運動療法を行っている人でも、運動を始める前や運動中に違和感を感じるようであれば運動を中止し、医師に相談するようにしましょう。 |
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