運動療法の方法
○ どんな運動をすればいいの?
高血圧の運動療法に適しているのは、息切れするような激しい運動ではなく、運動中に会話ができるくらいの楽しく無理なくできる運動です。その代表格にウォーキングがあります。同じ運動でもその人の運動能力や体の状態によって負担が異なるので、自分の体力にあった強度の運動を行う事が大切です。
医学的に運動強度を測るには、運動している時の血液中の乳酸値を測定しますが、簡単に運動強度を測定する方法として運動中の脈拍数があります。方法としては、まず3〜4分ほど運動してからその場で脈拍を15秒間測ります。その脈拍数を4倍にして1分間の脈拍数とし、その値が30代で120〜125、40代で115〜120、50代で105〜115、60代で100〜110くらいであればちょうどよい運動強度になります。
○ どのくらいやれば効果が現れるの?
運動は少なくとも1日30分、できれば1時間を毎日行うのが理想的です。しかし、毎日続けるのはなかなか難しいものです。毎日が難しい人は、週3回で1回に1時間ほどの運動でも高血圧に効果があるとされています。適切な運動をきちんと続けていれば、1〜2週間後くらいから最高血圧が下がり始め、2〜5週間後には最低血圧も下がるようになります。もし3ヶ月間続けても効果が見られない場合には、薬物療法を併用する必要があるかもしれませんので医師に相談してみてください。 |
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