高血圧の人に適した運動と適さない運動
高血圧の人に効果的な運動とはどのようなものでしょうか?ただやみくもに運動しても効果がなかったり、むしろ悪化させてしまう事もあります。運動療法のポイントには2つあり、まず1つ目は自分の血圧が運動療法を行うのに適しているかどうかです。運動療法がよい効果をもたらすのは軽症から中等症(最高血圧が180mmHg未満、最低血圧が110mmHg未満)の高血圧です。重症高血圧の人や合併症のある人に運動は逆効果な場合があり、注意が必要です。
2つ目は高血圧の治療効果を上げる運動を選んで行う事です。運動というと激しく動いて汗をかくものを想像しがちですが、そのような運動は高血圧には向いていません。運動には有酸素運動と無酸素運動があり、有酸素運動はウォーキングやサイクリング、水泳など、無酸素運動は腕立てや重量挙げなど瞬発的に力をいれるものをいいます。
高血圧の人に向いているのはウォーキングなどの有酸素運動で、無理なくゆっくりと体を動かし続けられるものがポイントです。無酸素運動は一時的に血圧を急上昇させて脳卒中を引き起こす危険があるので、血圧が高い人には向いていません。 |
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