食事療法を成功させるポイント
高血圧の食事療法で最も大切なポイントは減塩です。減塩食は薄味でおいしくないというイメージがありますが、それは高血圧の人が濃い味に慣れてしまっている問題もあります。また、ただ塩分の量を減らすだけでなく、味付けを工夫する事でおいしく食べる事も可能です。まず始めに行っておきたい事は、自分が日々の食事で摂取している塩分量を知る事です。自分の摂取量がわかれば、どのくらいの塩分を減らしたらいいのかがわかって対策が立てやすくなります。
減塩食をおいしく食べるコツはたくさんあります。例えば、味噌汁の味噌の量を減らして代わりにダシの量を増やしたり、おかずの味付けに塩分を減らして代わりに香辛料などで味をしっかりつけるなどです。このような減塩のコツをいくつも身につけて、「我慢して食べる減塩食」ではなく、「味付けを変えたおいしい減塩食」を作る事が大切です。これが食事療法を長続きさせるポイントでもあります。
また減塩だけではなく、血圧を下げる働きのある栄養素(体内のナトリウムを排泄するカリウムなど)を日々の食事の中に積極的に取り入れる事も大切です。 |
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