高血圧の症状・原因・治療・食事をしっかりサポート!血圧を正しく知って、高血圧症を予防・治療しましょう!
血圧が高い人必見!血圧を下げるための高血圧治療ガイド
高血圧の食事療法

 カリウムを多く摂ろう

 塩分のもとであるナトリウムを摂りすぎると、腎臓への負担や血液量の上昇によって血圧が上がります。この高血圧の原因であるナトリウムと正反対の存在がカリウムです。カリウムには血管を拡張する働きがあって直接血圧を下げる働きがあるほか、血中の余分なナトリウムを排泄する働きもあります。つまりなかなか食事で減塩のできない人に効果的なミネラルなのです。

 実際、さまざまな調査でカリウム摂取量が多いと血圧が低い事が確認されており、特に食塩摂取量の多い人たちで血圧の低下が認められています。減塩を意識した食事療法は我慢する事が多くて大変ですが、カリウムを多く含む食材を食べる事は高血圧の食事療法の中でも比較的取り組みやすく効果的であるといえます。カリウムを多く含む食材には、アボカドやバナナ、キーウィフルーツなどの果物類や、昆布、わかめ、ひじきなどの海藻類があります。


 カルシウムを多く摂ろう

 カルシウムは細胞の活動に重要な役割を持つミネラルで、血管の収縮に関わっています。カルシウムが不足すると、体内ではカルシウムを上昇させるホルモンが分泌されます。これが血管に作用して血管内のカルシウムを増やし、血管が収縮しやすくなって血圧が上昇します。一見、カルシウムを摂取すると血圧が上がるように感じますが、大切なのはカルシウムを補給して不足を防ぎ、このホルモンが分泌しないようにする事なのです。つまり、カルシウムをたくさん摂ると血圧が下がるのではなく、不足状態を補う事で血圧上昇を抑えるという事です。

 日本人は欧米人に比べてカルシウム摂取量が少ない傾向にあります。それは日本の地質にカルシウムが少なく、水にカルシウムがあまり含まれていない軟水地域が多い事に起因します。よって日本人は意識してカルシウムを摂らないとカルシウム不足になりやすいといえます。日本人のカルシウム摂取量として1日600mgが推奨されていますが、実際にはこれに達していません。普段の食生活の中でカルシウムを多く含む牛乳や乳製品、小魚、豆類などを意識して摂るようにしましょう。










 高血圧における食事療法の基本とは

 食事療法を成功させるポイント

 塩分の摂り過ぎはなぜ悪いの?

 食品自体に含まれる塩分に注意

 無理せず減塩するためのコツ

 必要なエネルギー量と目安

 トップページへ


Copyright(c)2006〜. 高血圧治療ガイド All rights reserved