食品自体に含まれる塩分に注意
家庭で行う減塩対策というと、まず思いつくのが調理の際に使う塩やしょう油、味噌の量を減らす事です。もちろんこれは基本中の基本で大切な事ですが、調味料の塩分量を1日7gにすればいいかというとそうではありません。そこには意外な落とし穴があります。
それは食品自体にもともと含まれている塩分を忘れているという事です。たとえ料理に塩やしょう油、味噌などの塩分を使わなかったとしても、1日に2g前後の塩分を食品から摂っていると考えられています。
塩分が特に多く含まれている食品に魚介類や海藻類などの海産物があり、例えばアサリの剥き身10個には0.66g、マガレイ1尾には0.6g、干しヒジキ5gには0.18gの塩分が含まれています。また加工食品には天然の食品に比べてはるかに多くの塩分が含まれています。例えば食パン1枚には0.78g、茹でうどん1玉には0.8gもの塩分が含まれています。
ですから塩分量をがんばって計算しても、食品に含まれている塩分量を忘れてしまうと塩分を多く摂取している事になるのです。1日あたりの塩分コントロールをしている人は、1日目標塩分量からあらかじめ食品自体に含まれる塩分量を引いて計算するとよいでしょう。 |
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