ストレスが血圧に与える影響
人は社会生活を送る上でさまざまなストレスを感じています。ストレスは体にどのような影響を与えているのでしょうか。ストレスを感じると冷や汗が出たり、ドキドキしたり、手足が震えたりします。これは交感神経が刺激されたためで、ストレスによってアドレナリンなどが放出されて心拍数が増加し、細い血管が収縮して血圧が上昇します。
ストレスが血圧を上げるのは一時的なものでしばらくすると収まりますが、仕事などで持続的にストレスを感じている場合は高血圧の状態が続き、血管にも心臓にも負担をかけるようになります。一般に自宅に比べて職場では収縮期血圧で10〜20mmHg、拡張期血圧で5〜10mmHg高くなるといわれています。
ストレスの感じ方には個人差があり、特にストレスで高血圧になりやすい人は、外交的、自発性が豊か、目的遂行指向が強い、協調性と順応性が豊か、几帳面で粘り強い、意志が強いなどといった活動的なリーダータイプが多いという報告があります。また、このようなタイプは自分の健康に自信を持っている事が多いので、発見が遅れるという事もあります。
健康意識をしっかり持って、血圧の上がりやすい仕事中は適度に休憩を取ったり、外の風に当たったり、軽く体を動かすなどして緊張や興奮を鎮めるようにしましょう。また、深呼吸をする事も血圧を下げて安定させるのに効果的です。
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