AU(アンジオテンシンU)受容体拮抗薬
○ どんな薬なの?
アンジオテンシンTから変換したアンジオテンシンUは、細胞の受容体に結合する事でその効果を発揮します。ACE阻害薬はアンジオテンシンTからアンジオテンシンUに変換するのを防ぐ働きがありますが、このAU受容体拮抗薬はアンジオテンシンUが受容体と結合するのを妨げて、血圧を下げる働きをします。この働きの違いによって、AU受容体拮抗薬はACE阻害薬のようにキニンという物質を増やさないので、空咳や発疹などの副作用を少なくする事ができます。
○ どんな人に向いているの?
ACE阻害薬と同様に、糖尿病性の腎障害に対しても予防効果が認められているほか、高齢者の心不全の予防などに効果がある事が認められています。
○ 注意点
アンジオテンシンUは胎児期に重要な働きをするので、その働きを抑えるA2受容体拮抗薬を服用すると胎児に重篤な障害を起こす危険があります。そのため、妊娠を希望している方や妊娠中の方はACE阻害薬同様にこの薬を飲んではいけません。 |
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